この9月に職場の近くにイタリア食材専門のスーパー イータリー EATALY が開店。先日、遅ればせながら足を運んだ際に一番目をひいたのがホールトマトの缶詰だった。
いまや日本全国津々浦々の食品店に当たり前に置いてあるホールトマトの缶詰に驚いた訳は、その価格にあった。
直径7.4センチ、高さ10.9センチの円筒形のイタリア産トマトの水煮400グラム缶は通常、安売りの食材店では80円~100円前後、普通の(つまりイトーヨーカドーだったり、東急ストアだったりという意味)のスーパーマーケットでも120円~180円程度の値段で売られているハズ。
それが、そのイタリア食材専門スーパーでのプライスは、なんと370円と最低価格の4倍以上の値段が付けられていた。イタリアントマトの水煮400グラム缶で370円は、間違いなくこれまで世界でみた中での最高価格であった。
世の中では、最低と最高の価格差がこの程度のものはザラにあり、さらの10倍、20倍などという例も決して珍しくはないが、日常使いのマスプロダクトの缶詰でこの価格差は正直、意外で新鮮な驚きであった。
さっそく、その1缶を入手してトマトソースにしてそのディグニティを味わってみようということになった訳であるが、せっかくならば、いつも食している他のトマト缶との比較をしてみようと、以下の「第1回ホールトマト缶比較大会」の開催と相なった。
比較方法は、上記のイータリーで扱っているアフェルトラ AFELTRA社の370円のトマト缶に加え、近くのスーパーや食品店で入手可能なトマト缶3製品、計4種類に関して、以下の要領でスパゲッティ・アル・ポモドーロ(トマトソース・スパゲティ)を作ってその味わいを比較することにした。今回はトマトそのものの味を確かめるため、タマネギなどは入れないシンプルさを極めた作り方とした。
□ スパゲッティ・アル・ポモドーロの作り方
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ニンニクの香りがたってきたら、トマトの水煮をザク切りにして加える。水煮とはいえども、ヘタの部分などは以外に硬いので、滑らかなサルサを短時間で作るにはなるべく包丁で細かくザク切りにして加えたほうが良い。
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パスタのポイントは、茹で時間の見極めと塩加減と一体感の醸成。この3つが決まればリストランテ並みのパスタが味わえる。とはいえ、土鍋ご飯の水加減や火加減、チャーハンの火加減や煽りの加減などと同様にプロセスが単純なほど料理の勘所を客観的なナレッジにするのは難しく、習うより慣れろとしかいいようがない経験がモノをいう世界。
to be continued 第1回ホールトマト缶比較大会 PART2
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