定食屋や洋食屋などに行くと何故かたのみたくなるポテトサラダ。
潰されたじゃがいもやとさわやかな食感のキュウリや塩気のあるハムなどがマヨネーズで和えられて、クリーミーかつヴォリュームのある渾然一体となった味わいは、「とりあえずビール!」のお供などに最適です。
とはいえ簡単そうでいてなかなか手ごわいポテトサラダ。単なるマヨネーズ味の潰れたじゃがいもではなく、材料全ての存在が統合されたいかにもポテトサラダと呼べる一皿に完成しているものは残念ながらあまりお目にかかれません。
ポテトサラダといえば、前述のように茹でたじゃがいもにキュウリ、ニンジン、ハムなどを混ぜてマヨネーズで和えるというのが定番ですが、今回は冷蔵庫にキュウリもニンジンもなく、なかばしかたなくありあわせの材料でトライしてみましたが、結果、これがなかなかの代物でさっそく「怪我の功名的イタリアンポテトサラダ」と命名しました。
以下はその作り方です。
(1)じゃがいも(4個程度)を皮付きのまま水から茹でる。
(2)その間、セロリ、たまねぎを薄切り、ロースハムを拍子木切り、イタリア
ンパセリをみじん切りにしておく。ロースハムの代わりに生ハムなどが
あればよりイタリアンに近づくかもわからない。
(3)茹で上がったじゃがいもの皮を剥き(熱いネー)、ボウルに移し木ベラ
などで潰し、白ワインビネガーを廻しかけておく。
(4)じゃがいものあら熱が取れたところで(3)のボウルに(2)のセロリ、
たまねぎ、ロースハムを入れ、バジルオイルを廻 しかけ、塩を振り、
材料を混ぜ合わせる。オイルの量は好みで結構。かき混ぜながら
いかにもポテトサラダらしい旨そうな固めの流動体になればそれが
適量だ。バジルオイルは、フレッシュバジルの葉っぱ(茎だけでもOK)
をオリーブオイルに4~5日浸しておいてバジルの香りを纏わり付けた
オイル。なければオリーブオイルとフレッシュバジルを千切ったものでも
良いかもしれない。
(5)最後に一体感を醸成するためにマヨネーズを大匙1~2、まろやかさ
を醸し出すために生クリームを大匙1ほど加え、イタリアンパセリを混ぜ
合わせて完成。マヨネーズと生クリームは別に入れなくてもかまわない。
その際はオイルや塩を加減して味を整える。
(6)ボウルごと冷蔵庫で冷やし、食前にブラックペッパーを荒くガリガリと
挽いて供する。
簡単すぎるほど簡単な「イタリアンポテトサラダ」。マヨネーズを控えめにした分、舌触りがあっさりとしており、ワインやバゲットなどと一緒に食べるのにふさわしい出来上がりです。バジルの香りが通常のポテトサラダにはない爽やかで食べ飽きないフレッシュな感じを付与しています。なによりも定食屋のノリでワインのお供が揃うというのが嬉しいですネ。
さらに、セコンドなどの付け合せにするとしたら、材料はじゃがいものみとして、白ワインビネガー、オリーブオイル、塩、ブラックペッパーで作ったものがより最適です。牛乳やバターが入ったマッシュポテトだとやや重い感じがする時など試してみてはいかがでしょうか。
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