Tokyo Culture Addiction

家飯礼賛 vol.3

     
 

家飯礼賛 vol.3は2009年12月～2010年3月の4ヶ月間に夕食に作って

食べた料理。

   

 12/5日 ：　芽キャベツのフリット　エビのソテートマトソース　かぶとアンチョビ

      　　　　 　のパスタ　なすとサンマとベーコ ンの重ね焼き
   

 12/6日 ：　トレヴィスのサラダ　ペコロスのオーブン焼　カスベのフリット

    　　　　　　牛肉の赤ワイン煮

  　

 12/12日　：　かわはぎのフリット　自家製ベーコンと根菜のコンフィ

    　　　　　　　 手造りソーセージとレンズ豆の煮込

  

 12/13日　：　ひいかと赤玉ねぎのサラダ　トラーパニ風パスタ

    　　　　　　　 豚バラのマスタードパン粉焼

　　　　　　　　　　　　

 12/19日　：　サラダニソワーズ　はまぐりのパン粉焼　豚とカリフラワーの煮込

　　　　　　　　　　　　　　　

 12/24日　：　生牡蠣　自家製サーモンマリネ　トマトのコンフィ

　　　　　　　　　 子羊のローストローズマリー風味

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　    　　　　　　

 12/27日　：　ラタトゥイユ　自家製スモークサーモン　トマトソースのペンネ

   　　　　　　　　　ビーフカツレツ

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 12/30日　：　ラタトゥイユ　フェタチーズと洋ナシのマリネ　スパイスコンフィ

　　　　　　　　　　

 12/31日　：　ロースハムサラダ　鴨鍋

　　　　　　　　　　　　　　　

 1/5日　：　マッシュルームサラダ　ブロッコリーの茎とパプリカのマリネのパスタ

     　　　　　ハムソテーアップルソース

　　　　　　　　　　　　　　

 1/6日　：　きんぴら　赤ウインナーのソテー　さんまの開き　しじみ汁

         

 1/7日　：　ピーマンツナ　フェタチーズとハムのマリネ　バーモントカレー

    

 1/9日　：　しいたけソテー　チコリとツナのグラタン　カジキマグロソテー

　　　　　　　 ドライトマトソース

 

 1/10日　：　きびなごのフリット　セルバティコ　ボンゴレ　豚ロースのソテー

  　　　　　　　 バルサミコソース

    

 1/16日　：　リンゴとハムとスモークチーズのソテー　ズッキーニとペコリーノ

  　　　　　　　  チーズのパスタ　ほうぼうのアクアディマーレ

   

 1/17日　：　ひしこいわしのフリット　チコリとオレンジのサラダ　はまぐりと菜の花

  　　　　　　　 のパスタ　ポルペッティーネウミド

     

 1/23日　：　にら玉　清蒸魚　酸辣湯　チャーハン

  

 1/24日　：　ひしこいわしのレモンマリネ　野菜のココット煮

　　　　　　　　 なすとひき肉のパスタ

  

 1/30日　：　はまぐりのパン粉焼　チコリのグラタン　豚バラの煮込

  

 1/31日　：　カレイの冷製　茹いんげんのオリーブオイル和え　トマトパスタ

   　　　　　　　ハムとリンゴとスモークチズのソテー

 

 2/6日　：　きびなごのフリット　チコリとマッシュルームのサラダ　カキのオイル

    　　　　　 グラタン　豚バラのマスタードパン粉焼

 

 2/7日　：　自家製リエット　きびなごのエスカベーシュ　チコリとパプリカのマリネ

　　　　　　　 のパスタ　カレイとじゃがいものオーブン焼

  　

 2/11日　：　チコリのサラダ　しいたけソテー　インドカレー　ナン

   

 2/13日　：　香菜のサラダ　ポロネギのスープ　寒ブリのたたき風レアソテー

    　　　　　　　チコリのグラタン　なすのオイスターオイルパスタ

  

 2/14日　：　自家製リエット　ホワイトアスパラのオランディーズソース

    　　　　　　 フェンネルのフライ　ラムのハーブコンフィグリル

  

 2/20日　：　新玉ネギとグリーンオリーブのフライ　マッシュルームのクロック

   　　　　　　　ムッシュ風　ひしこいわしのパスタ　エビの生ハム巻ソテー

   

 2/21日　：　ポロネギのマリネ　カスベのムニエルアンチョビバターソース

  　　　　　　　 ひしこいわしとポテトのオイル煮　カスレ

   

 2/26日　：　自家製リエット　しいたけグリル　ブロッコリーと生ハムのパスタ

   　　　　　　　ポルペッティーネ

   

 2/27日　：　カニのポテトオムレツ　ヤリイカの肉詰揚　イワシのハーブ鉄板焼

 

 2/28日　：　ヤリイカのマリネ　チコリのグラタン　カリフラワーのアンチョビ

   　　　　　　　 バターソテー　鶏のクスクスレモン風味

 

 3/6日　：　リヨン風サラダ　新玉ねぎのオーブン焼　菜の花とアサリのパスタ

   　　　　　　メバルのアクアディマーレ

  

 3/7日　：　チコリとゴルゴンゾーラとマカダミアのサラダ　ふきのとうと

 　　　　　　　 モッツアレラのフリット　豚とカリフラワーの煮込

   

 3/14日　：　チコリのサラダ　自家製パンチェッタと豆の煮込　トマトソースパスタ

   　　　　　　　 マグロのカマのグリル

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 3/22日　：　チコリとルッコラのサラダ　チリコンカーン　キャベツとひき肉の

　　　　　　　　 パスタ　カジキマグロソテー

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 3/27日　：　豚耳とルッコラのサラダ　マテ貝のソテー　トリッパとじゃがいも

   　　　　　　　のトマト煮

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   

 3/28日　：　ヒイカのシェリー酒オイル煮　レンコンと自家製パンチェッタのパスタ

    　　　　　　 牛の赤ワイン煮グリンピースとマッシュポテト添え
   

   

　　「どんなものを食べてるか言ってみたまえ。君がどんな人か言いあててみせよう。」『美味礼賛』（ブリア・サヴァラン）
   
 

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六本木残影Ⅱ ～東京坂路地散人vol.9～

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　失われつつある東京の坂と路地を訪ね歩く「東京坂路地散人」シリーズ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　前回のvol.8に続いて六本木の残影と坂路地をさまよい続けよう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　70年代後半には人気ディスコが集まった金字塔的存在として文字通り輝いていたスクエアビルも解体され跡形もない。「ネペンタ」、「フーフー」、「スタジオワン」、「サンバクラブ」、「キスレディオ」、「キワニス」、「ギゼ」など何故か記憶に刻み込まれているディスコの名前の数々。
　　　

  
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　かつて、あこがれと人気の頂点だった伝説のディスコ「キサナドゥ」、後の「ナバーナ」の跡。同名のディスコが営業している。
　　　　
 　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　スクエアビルの奥に突然あらわれる急階段。夜の帳が下りると中腹のマーキーの奥には、この絶妙なロケーションにぴったりのバーがひっそりとオープンする。

　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　夜も明けるころになるとブルーの闇から浮かび上がるように、すり鉢状の地形の底辺に六本木墓地の墓石群が姿を現しはじめる。
　　　　　　　　
  　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　六本木墓地そばの蔦に覆われた廃屋。一体いつ頃からこうなっていたのか？記憶にある限りかつても今もこのままだ。廃屋の後ろには不動坂（この坂はなぜかどこにもその名前が見当たらない）に残る見事な樹形の大欅が見える。
　
  　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　この廃屋から丹波谷坂へと抜ける谷底のひと一人がやっと通れるような狭隘な路地。深夜の様々な思いが蘇ってきそうだ。
　　　
  　

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　丹波谷坂。この辺はさすがに交差点付近の喧騒さは皆無だ。とはいえ、隣接する六本木三丁目の再開発が出来上がれば、廃屋も大欅も谷底の路地も丹波谷の静寂さもきっと一変するだろう。
　

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

 廃屋の前の路地を六本木墓地に沿って登っていくと、鳥居坂を登ってきて六本木五丁目の交差点で外苑東通りを渡り、その後急に幅員が広がり児童公園に突き当たって唐突に終わる不思議な道へと行き着く。この道に面してあったかつての溜まり場「ハンバーガー・イン」、「ヘンリーアフリカ」、「T.G.I.フライデーズ」などもすべて姿を消した。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　「六本木」は六本木というごく普通の街になった。なるべくしてなったのである。どの街も特別な街であり続けることなどできはしないのだから。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　六本木がかつての「六本木」ではなくなったとしても、坂路地は今もまだかろうじて昔のままだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ただの坂路地が都市の奥の魅力的な闇のトポスとして復権し、その街が特別な輝きを取り戻すような、そんな夜をまだ諦めてはいけないのかもしれない。
　　　　　　　　　
 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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