パリの安い飯どころをご紹介する“パリ ノ メシ”シリーズ。
今回はクリニャンクールの蚤の市でアンティ-クの家具や雑貨などを物色してハラペコ状態の際にぴったりの小さな食堂こと「ラ・プティ・サラ・マンジェ」 LA PETITE SALLE A MANGERです。
この食堂があるマルシェ・セルペット Marche Serpette は、屋根付きの巨大倉庫という感じのゾーン。やや薄暗く、所狭しとお店が建ち並ぶ一画にあるこの食堂は、見るからにプロ向けの食堂の気取らない実質本位の雰囲気を漂わせており、一目見た時から心惹かれる佇まいです。例えていえば本邦の築地市場の場内食堂などにみられるような感じとでもいえば良いのでしょうか。とはいえ、さりげないお店のロゴの配色やオレンジカラーのインテリアは、パリならではのデザインセンスを感じさせてくれます。
ちなみに、この食堂の隣は、ヴィンテージのヴィトンのトランクなどを扱っていることで有名な LE MONDE du VOYAGE という大型旅行鞄の専門店です。(ちょうど上の写真の右側にヴィトンのトランクが写ってます。)
注文は調理場のカウンターに置かれた黒板メニューから選ぶ方式で、ストレートな定番料理が並んでいるところも含めて、忙しいハラペコ仕事人にふさわしい様子です。
その日は、お店のおじさんが勧めてくれたマグロのステーキと定番のレンズ豆とソーセージの煮込み、サラダニソワーズなどを試してみました。
特に味わい深いドライトマトのソースでいただくマグロのステーキは、添えてあるRIZ(ご飯)やかの地らしくくたくたに茹でられてインゲンにも実に良く合う、南フランス風のシンプルな旨さが嬉しいなかなかの一品でした。
いかにもの、近隣のお店に勤めるらしき常連のおじさんグループ、なにやら図面を見ながら英語で打ち合わせ中のイギリスからと思しきインテリアデコレーターのおばさん達、デザイン系風貌のお兄さん・お姉さん方などに混ざって、いただく遅めの昼食は、やや慌しくも実にアンティーク市場めぐりにふさわしい満足のいく”パリ ノ メシ”でした。
*LA PETITE SALLE A MANGER
Marche Serpette内 110 rue des Rosiers
93400 Saint Ouen
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