ギャルリー・ドゥ・プロジェのホームベースである代官山の話題をあれこれ綴る”代官山通信”シリーズ。
今年の春はまだまだ寒い日が続きますネ。とはいっても巷の桜はほぼ満開。というわけで、ギャルリー・ドゥ・プロジェも4月某日の大いなる風の日に目黒川でのお花見を決行いたしました。
代官山の近くでお花見といえば、なんといっても目黒川。桜の時期の目黒川は、両側の川岸から張り出した桜の枝と水の流れと水面に反射した光の揺らめきなどが相まって実に趣のある景観を醸し出します。
目黒川沿いといえば以前は川沿いにぽつりぽつりとマイナーなお店などが点在するどちらかというと寂しい感じのエリアでしたが、数年前から徐々にカフェ、レストラン、ヘア、ファッション、ギャラリー、ブックストア、食材店などのショップが集積しはじめ、今や代官山や青葉台と連続した注目のお店エリアへと変貌をとげています。
休日などは川沿いの緑と目黒川を見ながらショップ巡りのそぞろ歩きをする多くの人で賑わっています。目黒川という存在とそのアメニティがそうさせているのでしょうか、お店の多くもどちらかというと自然体でアーティスティックでインデペンデントな雰囲気のお店が多いようです。
目黒川でのお花見は、ゆったり座ったりするところがほとんどないところが唯一の難点なのですが、桜を目の前にしながらの優雅なスタンディングでの一杯に飽いたら、次は近くのお店に飛び込んでじっくりやるのもよし、あるいは、川沿いを離れ中目黒のディープな世界の探索へと赴くもよし、はたまた覚悟を決めて恵比寿や西麻布の馴染みのお店へと繰り出すのも自由という、いつもながらの楽しみへの発展的展開という大きな利点があります。
そうそう、ここ目黒川でのお花見に関していえば、イタリア食材スーパー「イータリー」や前回登場の朝倉家経営の「ヒルサイド・パントリー」あたりでお気に入りの食材を現地調達して即屋外宴会に臨めるというところなども食いしん坊さんにとっては忘れてはならない利点です。ところで、「やっぱ花見は冷やのコップ酒でしょう」というトラディショナル派の方も代官山アドレスの1Fのピーコックストアでワンカップ(もちろん一升瓶でもOKです)+さきいかという組み合わせを入手してのお花見も可能ですので安心下さい。
今年のギャルリー・ドゥ・プロジェはといえば、目黒川らしい肩の力が抜けた感じということで、飲み物はスペインの瓶内2次発酵のカヴァ「ファミリア・オリヴェーダ・ブリュット」を選び、旧山手通りの「ハリウッドランチマーケット」がやっている天然酵母のパン屋「ロータス」さんでバゲットとさくらブレッドを購ってのいざ乾杯!です。
「カヴァ+桜@目黒川天神橋付近」という組み合わせの後は、川岸の桜を見ながら目黒川沿いを目黒まで歩き(実をいうと、駒沢通り以東の目黒川沿いのエリアは、それ以西のお店などが集積する賑やかな雰囲気とは打って変った静かで穏やかなお花見を楽しめる知る人ぞ知る穴場的スポットでもあります)、立ち飲みビストロへと突入したのでした。
copyrights (c) 2012 tokyo culture addiction all rights reserved. 無断転載禁止。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。