アドボはフィリピンの家庭料理。もともとはスペイン語のマリネを意味するアドバールadobarが語源とか。肉と醤油と酢、シンプル極まりないが病みつきになる旨さだ。豚と鶏から滲み出たコクと酸っぱさが食欲をそそる。この手の料理は、玉村豊男流の男らしい直球レシピが一番だ。玉村レシピをベースに豚バラと骨付き鶏の時間差攻撃にアレンジしてみた。
豚バラの塊を表面がこんがりするまでフライパンで焼き、余分な脂を落す。焼き上がった豚バラを水から茹でる。アクをとりながら弱火で1~1.5時間程度。豚バラが柔らかくなったところで、骨付きの鶏肉、潰したニンニクを入れる。鶏のアクを取って、醤油、酢を投入し、弱火で煮込む。40分程煮込み、肉に味が滲み、鶏肉も骨から外れる程度まで柔らかくなったら完成。調味料の割合は水:2、醤油:2、酢:1が基本とのことだが、この配分だと出来上がりの味がやや濃すぎるので、好みで加減した方が良い。ジャスミン米と一緒に盛ってスープをかけながら食べるのが旨い。余ったスープは、煮卵やチャーハンに活用するとこれまた旨い。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.72
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