初めて作った時、そのシンプル極まりないプロセスから生まれる想像以上にリッチな味わいに感動しました。熱の加減で千変万化する卵、そして、挽きたてのブラックパパーとすりおろしたパルミジャーノの存在感。茹でたパスタの熱で卵が流体でもなく固体でもない状態となり、絶妙にパスタと絡み合った時、単なる卵スパゲッティを越えた新たな味覚が生まれます。
フライパンにオリーブオイルを入れ、ベーコンあるいはパンチェッタ(いずれも手造りのものがあるといいネ)の細切りを加え炒める。その後みじん切りにしたニンニクを加え、肉の脂が溶け出してややカリッとした状態まで炒める。フライパンが冷めたら卵(1人前1個見当、あらかじめ常温に戻しておく)を割り入れ、塩、粗引きのブラックペパー、すりおろしたおろしたパルミジャーノ・レッジャーノ(ペコリーノ・ロマーノを混ぜてもいいね)を加え、混ぜ合わせておく。ブラックパパーは溶き卵の表面が真っ黒くなるぐらい大胆にいきたいものです。アルデンテに茹でたスパゲッティを湯を良く切って加え、手早く混ぜ合わせる。茹でたスパゲッティの熱を利用して、溶き卵が流体でもなく固体でもない状態でパスタと絡むのが理想。オリーブオイル、イタリアンパセリ、追加のパルミジャーノなどをかけてどうぞ。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.128
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