夏にぴったりの酸味が爽やかなカレーです。水は一滴も使わずに完熟トマトの水分だけ煮込みます。海老の頭やミソや殻など全部丸ごとを使ったコクと香ばしさがお代わり必至のポイントです。丸ごとの海老は食べ難いのがやや難点ですが、ここは是非『太陽がいっぱい』のモーリス・ロネの言葉通り、手を使って堪能して下さい。
有頭海老の脚をちぎって縦半分にカットする。硬い殻と柔らかい身の生海老は上手く半分に切るのが難しいですが、腹の方から包丁を入れ、殻に行き当たったら垂直に上から押さえて断ち切るようにすると上手くいきます。なに、失敗して斜めに切ってしまったりしても全然平気です。重要なのは海老を丸ごと全部使うことですから。カットした海老に軽く塩を振っておく。皮を湯剥きしてヘタを取った完熟トマト(1人あたり大1個見当)を鍋に入れ、極く弱火で加熱する。途中でひっくり返しながらある程度柔らかくなったら木べらで崩し、赤唐辛子、塩を加えて適度に水分が飛ぶように約15分ばかり煮込む。海老を殻を下にしてフライパンに並べ強火で加熱する。殻がやや焦げるぐらいになったら、白ワインを注ぎ底の焦げをこそげ落すようにして、トマトの鍋に投入。バター(多め)、カレー粉、ガラムマサラ、ターメリック、クミンシードを加え、全体が馴染むように短時間煮込んで完成。ターメリックライスを添えてどうぞ。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.182
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