日本においてチリといえばなんといっても『刑事コロンボ』の好物で知ったという人も多いのではないでしょうか。ピーター・フォークの食べるその一皿は、今まで知った料理の概念にはない、しかしながらすこぶる旨そうな、そんな強烈な印象を残しました。そして初めて食べたのが「ウェンディーズ」。素朴なアメリカの味わいが新鮮でした。チリ・コン・カルネ(スペイン語で肉入りと唐辛子という意)というように最初は豆もトマトも入っていなかったとのこと。世界恐慌と第2次大戦時の窮乏を経て今の豆入りレシピとなったそうです。なるほどアメリカの味だ。
金時豆と3倍の水を鍋に入れ一晩置く。火にかけ沸騰したらお湯を捨て、再び3倍の水を注ぎ火にかける。沸騰したらごく弱火にして、豆がやや硬いぐらいまで煮る。牛バラの切り落としを3cmに刻み軽く塩を振っておく。鍋にオリーブオイルを注ぎニンニクとタマネギのみじん切りを炒める。牛肉を加え色が変わるまで炒め、赤ワインを加え、アルコール分を飛ばすように炒める。ザク切りにしたトマトの水煮、豆、固形スープ、トマトケチャップ、水を加え、水分が半分ぐらいになるまで煮込む。唐辛子、チリパウダー、パプリカ、クミン、オレガノを加え、さらに煮汁が少なくなりとろっとした感じになるまで煮込む。塩・ブラックペパーで味を調え完成。肉は挽肉でもOK。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.188
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