前回の揚げ春巻きを乗せたヴェトナム風の麺料理ボブンです。これが、ビーフンの上に単に具を乗っけただけという見た目の印象を180度覆すような全体が渾然一体となった奥深い味わいの一皿なのです。この一皿、どうもフランスオリジナルのヴェトナム料理らしいのです(ヴェトナムでもブンボbún bòという古都フエ由来の汁麺があるそうです)。本邦の冷やし中華と同じくパリに移り住んだヴェトナム人のどなたかが創意考案したのでしょねー。そして、味の方も冷やし中華に勝るとも劣らない冷やし麺の傑作といっても過言ではない逸品です。
ブン(ヴェトナムのビーフン。なければ台湾のビーフンでもOK)をお湯で茹でて食べやすい長さに切っておく。牛肉の薄切りを適当な大きさに切って、塩、砂糖、酒、ニュクマムで下味を付けておく。牛肉を炒め色が変わったら薄切りのタマネギも加えて炒める。皿にビーフンを盛り、もやし、にんじん(細切りにして塩もみして水分を切っておく)、炒めた牛肉、適宜切った揚げ春巻きを乗せ、大量のミント、砕いたピーナッツも乗せ、最後にヌクチャムをかけ回して完成。良くかき混ぜてどうぞ。これに揚げた海老やサニーレタスなどを加えるとこれまたパリのカンボジア風のバンホイ Ban hoyと呼ばれる一皿になります。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.193
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