またひとつ、スペインにおけるじゃがいも料理のバリエーションの豊かさに感嘆させられる一皿。揚げたニンニクとパプリカを潰したソースが絶品です。何故、「未亡人的」なのか?カトリックでは肉食は性欲などの快楽の元とされ、それを慎まなければならない未亡人に見立てて、この肉なしの一皿を「未亡人的」と命名したようです。『ドン・キホーテ』の世界に垣間見られる、民衆の残酷なほどの正直さが脳裏をよぎるエピソードです。おおつきちひろさんの『スペイン 温もりの食卓』のレシピから。
じゃがいもの皮を剥き、適当に切り分けて油で揚げる。ニンニクとタマネギ(1cm角にカット)を油で色づくまで揚げ、すり鉢に取り出し、パプリカパウダーを加えすりつぶしペースト状のソースを作る。鍋にじゃがいもを入れ、ぬるま湯を注ぎ、塩・胡椒で味を調え、蓋をして5分ほど煮る。水分がなくなったら、皿に盛り付けソースをかける。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.406
copyrights (c) 2016 tokyo culture addiction all rights reserved. 無断転載禁止。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。