本日は英労働党の伸長を記念して(もちろん嘘と偶然ですが)、The Gardianの記事からこのイギリス的な、あまりにもイギリス的な、究極王道のキューカンバー・サンドイッチをお届けいたします。現代では物足りなく感じられるこの一皿の「非実体性」にこそ、ヴィクトリア朝時代の、運動などをしなくとも良い上流階級のライフスタイルが象徴されているのだそうです。The GardianのHow to make cucumber sandwitchesという記事を参考に。
パンとバターとキュウリと塩という余りにも素っ気ない組合わせのこのサンドイッチの最大で唯一のポイントは、組合わせる素材のバランスがひとつでも崩れると、作る意味のまったくない退屈な代物に終ってしまうという点です。恐いネー。柔らかい食パンを8~10枚切り(厚さ1cm以下)に薄く切ってもらう。無塩バターを室温に戻す。キュウリ1/2本を皮を剥いて(縞模様になるぐらいが緑が見え隠れして見た目が良いと思う)、限りなく薄く切ってバットに重ならないように並べ、薄く塩を振って約20分置く。ペーパータオルにキュウリを広げ、上からもう一枚のペーパータオルを重ね、水分を良く吸い取る。パンの片面にバターをたっぷり塗って、キュウリを重なるように乗せ、胡椒をかけて、上からバターを塗ったパンを重ね、手で押し付けるようにして一体化させる。耳を切り落として1/4にカットしてサーブする。クリームチーズやサワークリームを塗るやり方もあるがやや重いテイストになる。キュウリをヴィネガーでマリネする方法もあるが尖がったテイストになる。種を除くやり方もあるがややそっけない味わいになる。マヨネーズやミントを用いるのはアメリカ式。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.471
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