実質でストレートでさっぱり。チキテオはギリシャ料理が好きで割と作る。暑さが本格化するこの時期にその登場回数は増える。ギリシア料理を作ると、村上春樹の南ヨーロッパ滞在記(『遠い太鼓』)を思い出す。ギリシャの小さな島で家を借りるエピソードなどが記憶に残っている。日本はちょうどバブルが勃興した時期。より新しく、より大きく、より速くとあらゆるところで浮かれ気分が勢いを増すなか、時間の進み方がまるで違うギリシャの話を読んでため息をついていた。ギリシャには未だ行ったことはない。
オーブンで焼かないものと焼いたもの。焼かないものはフレッシュなフェタと丸ごとグリルした赤ピーマンの香ばしさと甘さが上手くバランスした一皿。焼いたものはフェタと赤ピーマンがくたっと溶け合った濃厚な味わいの一皿。どっちもいけるよ。
赤ピーマンを網でグリルして紙袋などに入れてしばらく蒸らす。皮をむき、なるべく穴が小さくなるようにヘタを取り除く。適当にカットしたフェタを詰める。オリーブオイルをかけ回してタイムを散らして冷蔵庫で冷やす。オーブンや焼く場合は、耐熱皿に並べ、ニンニク、パセリ、トマトペースト、オリーブオイルをかけアルミホイルで蓋をして180度で30分程度。冷めたぐらいが旨い。
Bon appetit !
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