前回からのB級流れの続きで今回は焼き飯をいってみましょう。炒飯ではなくてあくまで焼き飯という名称にこだわりたくなる油でコーティングされたご飯粒の合間に見え隠れするピンクのカマボコの存在やすべての日本人の食欲を刺激する焦げた醤油の香ばしさが病みつきになる王道のB級レシピ。恵比寿にある知る人ぞ知る定食屋「こづち」のチャーハンにインスパイアされた一品です。とはいえ先にネギを投入する、化学調味料を使わない、ご飯がパラパラになるように炒めるなど、「こづち」のチャーハンをチキテオ流にアレンジをいたしております。
中華鍋を煙が出るくらい熱する。ここが鍋にご飯がくっ付かないでパラパラに炒めるためのチャーハンにおける最重要ポイントです。ラードを入れ、溶けたらすぐネギのみじん切りを入れる。ネギの一部がちょっと焦げ始めるぐらいのタイミングで卵を割り入れて、卵がふんわりするように混ぜ合わせる。ご飯を投入したら、おたまでご飯を押しつけるようにして油を馴染ませ、続いて中華鍋を煽ってご飯を反転させ、同様におたまで押しつけるようにしてご飯の反対側にも油を馴染ませる。火は強火のまま、ご飯の間に空気を入れるように中華鍋を煽り、時折、おたまでご飯の固まりを切るようにほぐしながら、ご飯ひとつ粒ひとつ粒に油を馴染ませるようなイメージで炒める。ご飯がパラパラになってら、7ミリ角に刻んだピンクのカマボコ(あるいはナルト)、桜海老を投入し、塩・胡椒を加え、中華鍋を煽りながら全体が均一になるように炒め合わせ、最後に醤油を回しかけ水分を飛ばすように混ぜ合わせ、胡麻油を少々垂らして完成。ラードの代わりにサラダオイルを使うとあっさりと仕上がるし、逆に濃厚な旨みが好きならば味の素や中華だしを入れても可。中華鍋を煽ってご飯を混ぜ合わせることが難しければ、中華鍋をいった火から下ろして、あわてずにおたまで混ぜ合わせることを何回か繰り返せばそれでOK。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.64
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