日本オリジナルのこの無国籍な傑作料理の起源を辿ると、横浜のニューグランド・ホテルを舞台としながら、Napolitaineナポリテーヌ(ナポリ風)と称されていたトマトソースを使ったフランス料理の調理法と進駐軍経由で入ってきたスパゲッティにトマトケチャップをかけて食べるアメリカの習慣(トマトケチャップを初めて作ったのはアメリカのハインツ社)の影響を受けながら生まれた一皿なのだそうです(このサイトが詳しいです)。というわけでナポリタンの表記は伊仏米日無国籍流でNapolitanとした次第です(ちなみにナポリの、はイタリア語ではNapoletano、英語ではNeapolitan)。
ハムは短冊切り、玉ねぎは薄切り、ピーマンは細長切り、マッシュルームは3ミリ巾の薄切りにしておく。フライパンにバターを溶かし、具を軽く炒め、塩・胡椒をして一旦ボウルなどに取り出しておく。同じフライパンにトマトケチャップ(2人前で大匙8程度)を加え、弱火でじっくり焼きつけるように加熱する。具を戻し入れ最後に砂糖を少々加え甘み足す。こうしてケチャップを焼きつけることで香ばしさと甘みが増すのがポイント。やや柔らかめに茹でたスパゲッティの水けを切ってフライパンに加え、トマトケチャップ(大1~2)、生クリーム(大1)を加え、全体をよく絡め、塩・胡椒で味を調える。パルミジャーノやパセリやタバスコをかけてどうぞ。茹でてから一晩寝かせた麺を使うなどするともっちとした食感のより王道のナポリタンになるね。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.212
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