スペイン東南部のムルシア発祥の料理だそうですが、なぜジプシー鍋と呼ばれているのかは、実際、ジプシー(ロマ族)の人たちが食べていたから、肉が入らないその貧しさを象徴して命名された、あるいは、予想しないその材料構成の混沌さから、などといわれていますが、真相は歴史の闇のなかのようです。間違いなくいえるのは、その深い味わいは目から鱗の旨さだ、ということです。おおつきちひろさん『スペイン温もりの食卓』のレシピから。
ひよこ豆を一晩水で戻して火にかける。ひよこ豆が柔らかなったら、時間差でかぼちゃ(一口大に切る)、じゃがいも(皮を剥いて一口大に切る)を加え煮込む。フライパンにオリーブオイルを注ぎ、アーモンドを入れ色づくまで炒める。一旦、アーモンド取り出してオリーブオイルを足してニンニクとバゲット(1.5cm厚さ1枚)を加え色づくまで揚げ焼きする。すり鉢にアーモンド、ニンニク、バゲット、サフランを入れ、すりこぎで摺りつぶす。赤ワインヴィネガーを加え、ひよこ豆のゆで汁も少し加えのばし、野菜の鍋に加える。フライパンを再び火にかけてみじん切りのタマネギを色づくまで炒める。皮を剥きざく切りにしたトマト、パプリカを加え、煮つめ、野菜の鍋に加える。ズッキーニ(8mm厚さに切る)、いんげん(3cm長さに切る)、洋梨(くし型に切って芯を取って皮を剥く)を加え、煮込み、最後、塩で味を整える。洋梨は缶詰でもOK。
Plat du Jour vol.343
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