梅雨も悪いものではない。こういうアペリティフを飲みながら、降り止まぬ雨粒を飽かずに眺めたりできるから。
カクテルには曰くがつきものだが、後に英語名で呼ばれるようになったこのカクテルは、もともとは第一次大戦の対独戦の際にフランスを勝利に導いた75ミリ砲に由来して “Soixante-Quinze” (ソワサントゥ・カーンズ。フランス語で75)と命名されたカクテルです。酒に関する話題を集めたイギリスのサイトDifford’s Guide によると命名者はパリのHenry’s Bar 「アンリ・バー」 のバーテンダーのHenry Tépéという人物。また、現在はジンベースのシャンパンカクテルとして知られていますが、もともとはジン、カルヴァドス、グレナディン(ザクロ果汁)、レモンジュースで作られていたそうで、今よりずっと強くて濃くて甘いカクテルだったんだ。
本当はシェイクだけどステアで&コリンズグラスに氷を入れて供するのが今日のスタイルだが、チキテオ流はあくまでのワインの前のアペリティフらしく、ワイングラスでいただきます。氷を入れた大きめのグラスにジン3tbs、レモンジュース1+1/2tbs、シロップ1tbsを入れステア。中身を冷やしたワイングラスに注ぎ、冷やしたシャンパンまたはスパークリングワイン1/4cupをゆっくりと注ぐ。写真は倍の分量で作ってます。
一説にはパリの「ハリーズ・バー」が創案したという説もある。「ハリーズ・バー」行ったねー。写真の日付をみると'92とある。約30年前だ!残念ながらここのフレンチ75は飲んでいないけどね。
Bon appetit !
copyrights (c) 2020 tokyo culture addiction all rights reserved. 無断転載禁止
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。