たこの柔らか煮は、その煮上がった色から桜煮と称されます。こういったところにも季節感を重ね合わずにはすまない、なんとも絶妙な日本風の命名ではありませんか。
桜咲く3月、今が旬の飯蛸を仕入れて、桜煮ならぬ、桜グリルを作ってみました。色は桜っぽくないですが、そこは気分、気分。ソースはサルモリッリオと呼ばれるレモンとオレガノとニンニクを使ったシチリアのさわやか系ソースを添えて。
チキテオではvol.381で《イイダコのルチア風》 Polpo muschiato alla Lucianaを作りましたが、このPolpo muschiatoという言い方は、地中海固有の「じゃ香ダコ」(英語ではmusky octopus)という薫り高いタコを指す言葉であり、これがMoscardinoの語源ともなったのだそうです(Osteria dello scudo さんのサイトより)。Webサイト<オステリア・アベベーノ>さんのレシピを参考に。
イイダコの頭の指を入れてワタを取り出して、クシバシを取り除き、流水で洗う。ボウルにレモンを搾って塩を加えて、摺り下ろしたニンニク、プレッツェーモロ(イタリアンパセリ)のみじん切り、オレガノ、オリーブオイルを加えて乳化させる。焼き網をよく熱してイイダコを足を下にしてイイダコを乗せて焼く。焼けたイイダコを皿に移しサルモリッリオをまわす。
Bon appetit !
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