英語でアーティーチョーク artichoke、フランスではアルティショ artichaut、イタリアではカルチョッフィ carciofi。名前は変われど食べ方はやっぱりこれが一番。その昔、伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』で知って以来、病みつきです。その味わいは、そら豆をもっと密度の高い食感にしたような感じでしょうか。レストランでは絶対に食べられないね。
アーティーチョークの軸および葉の先端を少し切り落として、カットしたレモン、塩も加え、深い鍋で茹でる。30分ほどして根元に竹串を刺してみてスッと通るようであればOK。そのまま冷ましておく。粗熱が取れたアーティチョークの水気を切って皿に盛る。小皿に塩、ブラックペパー、オリーブオイルでドレッシングを作る。アーティーチョークの葉を一杯づつはがして、その根元をドレッシングにちょっと浸して、根元付近にある果肉の部分を歯でこそげ落すようにして食する。葉の部分を食べ終えたら、中心に残った紫色の硬い部分を取り除き、さらにその内部にある毛のような部分もむしり取り、円形のガクを最後に食する。ホクホクかつコリコリ、ここの部分がやっぱり一番のハイライトだね。軸の部分も茹でて表面の皮を剥いて食す。溶かしバターソースやレモンドレシングで食してもなかなかいける。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.171
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アーティチョーク、初めて食べたときは、食べる部分が意外に少ないので、少しがっかりしました。けど美味しかったです。私は、ユリ根に近い感じがしました。確か、時期的には今頃生えていた気がします。でも、何年か前に台風でやられてしまいました。日本の気候には合わないのかもしれません。
前にも書いたかもしれませんが、アザミの大きいバージョンみたいな、ちょっとグロテスクな花がキレイで好きです。花屋さんで、見かければよいのにと、思っています。
いつも、変わった物食べてますね。「サガナキ」とかいうチーズを焼いたものも凄く美味しそうです。
投稿情報: ユッキー | 2013/06/17 21:44
庭で育てていたのですか?
日本の気候に合わず量産されていない→値段が高い→その割には食べるところが少ない→すごく割高に感じる→需要が少ない→生産する人が益々いない、という悪循環に典型のようなサイクルですね。
ヨーロッパにように1個50円ぐらいで一回に5個ぐらい食べられる水準にならないとなかなか普及しませんよねー。
しかしながら、そうした悪条件を補って余りあるほど美味しいです。
投稿情報: t/o | 2013/06/18 19:18