映画を観ていると出てくる料理がついつい気になってしまいます。チキテオでは過去にもペルシア風ビーフシチューvol.260やチキンヤッサvol.234など、あるいは映画『シェフ』に出てきた料理の数々を作ってきましたが、今回は『かもめ食堂』(荻上直子監督 2006)に登場するシナモンロールを作ってみました。焼きたてに漂うシナモンの香りが『かもめ食堂』の、あのゆるーい空気を運んできてくれます。とはいえ本作の料理以上の見どころは、かもめ食堂の北欧風のインテリア。水色と透明感と木の風合いが素敵でした。レシピは「ほぼ日刊イトイ新聞」に載っていた本作のフードスタイリストを務めた飯島奈美さんのレシピを参考に。
9個分の分量です。牛乳(190cc)を40℃ぐらいに温めてドライイースト(6g)を溶いてしばらく置いておく。ボウルに卵(1個)、グラニュー糖(75g)、挽いたカルダモン(好みの量で)、イーストを溶いた牛乳を加え、ホイッパーで攪拌し、強力粉(300g)を捏ねながら3回に分けて加える。全体が馴染んだら、溶かしバター(40g)を加え、良く捏ねる。生地を丸くまとめ、ボウルにラップをかけ2倍に膨らむまで発酵させる。30~40分か。打ち粉をして麺棒で生地を1cm弱の厚さの40cm四方に伸ばす。溶かしバターを塗り(上下の端には塗らない)、生地の全体にグラニュー糖(30g)、シナモン(好きなだけ)を振り、生地の下から上に巻いてゆく。生地の合わせ目を下にして、ロール状になった生地の上からナイフを交互に斜め入れるように9コに切り分ける。切り分けた扇形の頂点を上にして、切り口と平行に生地の真ん中ぐらいに両手の小指で押し付けるようにへこませて形を作る。こうすることで写真のようなふっくら盛り上がったような焼き上がりになります。天板に乗せふきんをかけて10分間休ませる。表面に溶き卵を塗り、砂糖をかけ、180℃のオーブンで10~15分焼く。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.418
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