丼物シリーズ第三弾。三上寛風に「牛丼の歴史は古いものだ。紐解くと相当、と出ている」とうそぶいてみたくなるぐらいに古い歴史の牛丼。起源は明治の牛鍋にあり、当時は味噌味で関東だけの食べ物だったとか。その後、関西のすき焼きの料理法が入ってきて今のしょう油味の牛丼ができ上がったのだそうだ。その昔、浅草あたりでは「かめちゃぶ」と呼んでいた。その歴史を偲ばせる新橋ガード下の旧「かめちゃぼ」(牛めしげんき)の濃い味の牛丼も今は昔だ。
以下は1人前の見当です。たれを作る。だし60CC、しょう油大3、砂糖大1、みりん大1を鍋に入れ一度沸かしておく。フライパンに油を少し注ぎ牛バラ肉(薄くて適度に脂身があるもの)をほぐしながら軽く炒める。たまねぎの薄切りを加え酒を振り、たれとすりおろしたしょうが加え10分ばかり煮込む。固めのたまねぎが好みの場合は後半部に加えるとよい。好みで糸こんにゃくを加える。丼のご飯にかけ紅しょうがを乗せて唐辛子を振りかけてどうぞ。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.297
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