カリフラワーをくたくたに煮てソースにしてしまうという発想、すごいです。カリフラワーの味がギュッと濃縮されたリッチな味わいに驚きます。いかにもイタリアの田舎料理らしい、素朴かつ奥深い一皿。トスカーナで教わったという米沢亜衣さんのレシピから。カリフラワーのこと、イタリア語ではキャベツ(cavolo)の花(fiore)というんですね。
豚肩ロースの塊肉に包丁で切れ込みを入れるなどして、ニンニクの細切りを刺し込んで置く。塩・ブラックパパーをまぶし、フライパンで脂身から焼く。全体に焼き色がついたら取り出して、鍋に移す。小房に分けたカリフラワー、ニンニクの薄切りを肉の周りと肉の上に乗せ、肉の1/3の高さぐらいまで水を注ぎ、蓋をして弱火で1時間ほど蒸し煮にする。カリフラワーはへらでどろどろにくずしてとろりとしたソース状にする。水分が多いようだったら肉を取り出して煮詰める。皿に盛ってオリーブオイルとブラックペペーを挽いて食す。柔らかく煮えた塊肉が好みの場合は、肉だけを先に1時間ほど煮込んでからカリフラワーを入れる良い。
Bon appetit !
Plat du Jour vol.74
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今日の一皿《金目鯛のトルコ風紙包み焼き》Kinmedai baked in paper turkish style “Kağıtta Balık”
2021/04/16
その面構えから深海に住まわれていることがわかる金真鯛。脂の乗ったとろっとした食感の柔らかい白身が特徴です。静岡や千葉など近海で採れるので関東ではお馴染みの魚。お馴染みですが、丸ものの金目鯛はいささか高いというのが現実。したがって食卓においては必ずし金目鯛はお馴染みではないわけです。そんなかでアラは安いぜ、お買い得ということで、今回は金真鯛の頭をトルコ風の紙包み焼きに。ぶどうの葉を入れ、白ワインの代わりにトルコの干しブドウから作られた蒸留酒ラクを使うとより本格的だ。サラーム海上さんのレシピを参考に。
金真鯛の半割の頭を軽く流水で洗い、水気を拭いて塩・胡椒をする。広げたオーブンシートの片側に金目鯛の頭を置き、薄切りのタマネギ、4分の1にカットしたミニトマト、小口切りの青唐辛子、小口切りのわけぎ、オリーブ、ケイパーなどを乗せ、さらにバター、塩レモン(今回は塩柚子)を乗せ、白ワインを注ぎ、シートをかぶせて包み込む。220℃に予熱したオーブンで30分焼く。
Bon appetit !
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